7  ゲージ不変な演算子

7.1 局所演算子

ハミルトニアンに入っている磁場項はゲージ不変な演算子である:

\[ \tr U(p)\,. \]

より一般に任意の表現 \(a\)\(\tr U_a(p)\) もゲージ不変である.

次に電場から構成されるゲージ不変な局所演算子を考えよう. ハミルトニアンに入っている電場項は\(E^2(e)\)はゲージ不変である. さらに共役類でラベルされたゲージ不変な演算子 \[ K_{[g]}(e)=\int_{h\in[g]} dh R^{h}(e) \] も考えることができる.ここで,\([g]=\{hg\bar{h}|h\in G\}\) は,\(g\) を代表元とする共役類で,\(R^h\) は,有限変換 (4.6) の右作用の演算子である. 積分の測度は, \[\int_{h\in[g]} dh=1 \] になるように規格化されている. この演算子を表現の基底で展開してみよう. ゲージ不変であるということから,すべての \(R^h\) と可換である.これは.各表現空間で,単位元に比例していることを意味する. つまり, \[ S_{[g]}(e)=c^a P_a \tag{7.1}\] と展開される.ここで,\(P_a\) は,表現 \(a\) への射影演算子で,陽に \[ P_a \coloneqq \sum_{m_a,n_a}\ket{a,m_a,n_a}\bra{a,m_a,n_a} \] と表される. 式 (7.1) の両辺に \(P_a\) を作用させトレースを取ると,

\[ \chi_a(g) = \sum_{a}c_a d_a \] ここで,表現についての和は取らない. したがって,\(c_a = \chi_a(g)/d_a\) となるので,

\[ K_{[g]}(e)=\sum_a\frac{\chi_a(g)}{d_a} P_a \] と表すことができる.ここで,右作用の演算子 \(R^h\) を用いて定義したが,左作用の演算子 \(L^h\) を用いても同じ演算子が得られる.

逆に,\(P_a\) は,指標の直交性 \[ \int \dd{g} \chi^\dag_a(g) \chi_b(g)=\delta_{ab} \] より,

\[ P_a =d_a\int \dd{g} \chi^\dag_a(g) K_{[g]}(e) \]

と表される.指標の直交性は,式 (2.8)より得られる.

7.2 非局所演算子